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2006年5月17日

太田神社

 先日、北海道を車で走っていて気に留めたことがひとつある。少し大きめの集落を過ぎると、神社の鳥居がほぼ必ずあったこと。今回走ったのは江差から小樽にかけての西海岸沿い。以前に北海道の別の地域を走った時にはとくに気にならなかったが、単に私の気に留まらなかっただけかもしれない。北海道といえども本土から渡った人たちが暮すようになって100年以上たっているわけだし、まして道南であればその歴史は更に古い。神社が建っていること自体別段不思議なことではない。ただ「そうか、あるんだなぁ・・・」という感慨があった。

神社は概ね集落のそれ程外れではないところに建っているのだが、あきらかにそれらとは違う神社があった。せたな町の国道229号を北に向かって走り、道が大きく山に迂回するところを道道に左折する。行き止まり近くの長いトンネルを抜けると、右手の山裾に鳥居が立ち急な石段が上へと続いている。鳥居の脇に立っていた地元観光協会の案内版によると、15世紀、松前藩の藩祖武田信広に縁りの神社で、北海道最古の山岳霊場太田山があるとのこと。もともと神仏混淆で修験者、信者が全国から集まったが、明治の分離政策で神社だけが残ったという。

鳥居は日本海の海辺に立っているのだが、そこから見上げる参道は今まで見たことのある石段の中で最も急なものだった。中国の霊峰泰山の参道も急だと思ったが、ここはその比ではない。感覚的には5、60度あるように見えるのだが、旧大成町のHPの「太田神社までの道のり」には

  山を見上げると40度の急勾配の階段・・・

とある。上から紐が2本垂れ下がっていて、昇り降りの際に助けとなる。少し迷ったのだが、ここまで来たからと思って登ってみた。久しくまともに運動をしていないので、身体は異様重くまさに這うように登った。まだ風は冷たく、息は直ぐに上がった。石段を登り切れば拝殿があるかと思えばそうではなく、そこからは全くの細い登山道となる。重い足をなんとか持ち上げながらしばらく登ると立派なお堂があった。随分登ったなぁと思ったのだが、後から登って来た人に聞くとまだ半ばだという。その人には、ここまで来たのだから本堂まで登っていけと言われたのだが、もう一歩も登れませんでした。いや、情けない・・・

先のHPによると、そこからさらに急な登山道を登って、鉄鎖の梯子を登ると祠の立つ洞くつに着くという。今の私には真ん中のお堂まででいっぱいいっぱいだったのだが、こんな急な山道を登ってお堂や鳥居の材料を担ぎ上げた人達がいる。それだけでも感服である。まさに信仰の力。

なお、参道があまりに険しいためか、山を見上げる海沿いの少し離れた場所に別に拝殿が建っている。本堂までは辿り付けなかったので、せめてもと思い、こちらにお参りしておく。写真は左が最初の石段、右が石段の頂上から見下ろした鳥居と日本海。

(参考)北海道檜山支庁のHP 太田神社

 

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