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2006年6月 3日

(書評)トルコ民族の世界史

トルコ民族の世界史
坂本勉 著
ISBN4-7664-1278-8
慶應義塾大学出版会 2006.5

 現代のトルコ系の人々のうち、トルコ共和国、アゼルバイジャン、旧ソ連領中央アジアの人々について、近・現代史を中心に鉄勒、突厥やブルガールまで語りながら、トルコ系としての歴史変遷を解説したもの。彼らの拡散、移動、同化から多様性にまで言及し、その過程でトルコ系の人々がどう変わって来たのか、民族ということばを慎重に取り扱いつつ説明している。トルコ系の人々の歴史解説書として穏当な良書と思う。

 昔読んだ本と似た内容の入門書だなと思ったら、同じ本だった。

現代新書 1327
トルコ民族主義
ISBN4-06-149327-2
坂本勉 著
講談社1996.10

基本的に本文は前著とほぼ同じ。挿し絵や写真はかなりの変更があり、巻末の参考書には解説が添えられ、新しい本が追加されている。また人名索引も追加されている。あとがきによると、絶版となった旧著を通信教育のテキスト、一般向け歴史教科書として再刊したとのこと。前著を読んだのはもう10年も前のことなので、忘れていてもしょうがない・・・かな、まあ、自分の記憶力はこんなもの。

 わかってから二冊を比べてみると新書版としては穏当な内容で読み易く文句はないのだが、新著は値段が2300円もするのでちょっと高いと思ってしまう。前著以降に中央アジアやザカフカスで起きた事件を加筆するとかしれあると、もうちょっと納得がいったのだが。なお、タイトルの変更は前著の方が出版社の意向によるもので、再刊では内容によりそったものに改めたとのこと。

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受信: 2006年6月 5日 21時33分

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