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2006年9月30日

佐和山城と彦根城

 薄雲が少し多かったものの、暑くも寒くもなく秋らしい一日、先週に続けて滋賀県の古城探勝。


 不思議と彦根城にはいままで行く機会が無かった。国宝四城の中では一番最後となった。

 訪れてみての感想をいきなり書くが、35万石、譜代の雄と言われる藩の城だけあって構えは大きく造作も立派だと思う。多聞櫓や天秤櫓など大身に見合った見事な遺構であり、池と木々、茅葺き屋を取り入れた玄宮園の雰囲気もかなり良い。

 ただ城として今一つ心に残らない。天守閣が小振りで絵的に見劣る点は如何ともしがたいのだが、城内表御殿を復原した博物館の常設展の貧相さはなんとかならないものか。城の歴史についての展示が皆無ではまったく面白く無い。


 今日のメインは、自分の趣味的にはどちらかというと佐和山城跡の方になる。この城は織田信長に詳しい人には語る必要もない城ではある。彼が近江に侵攻した時代、江東から江南を結ぶルート上で最も重要だった城である。彦根市街の東に聳える佐和山にあった城の正面、大手口はじつは彦根側ではなく山の東側になる。当時、東の山麓には東山道が通っており、東や北から東山道を南へ向かうのを押さえる位置になる。


 写真は佐和山城の大手門跡だいわれるあたり。手前には当時の内堀を利用したと思われるちょっと立派な用水路が左右に流れていて、その奥には多聞櫓がのっていたと言われる土塁が残る。今は田畑が拡がっているだけだ。正面の山の頂上が本丸跡。近江鉄道の鳥居本駅から近い。

 山頂の本丸へ登る道はいくつかあるらしく、本来正面である大手口から登る道もあるらしいのだが、その道は全く整備されていない。観光パンフレットに紹介されているのは、彦根側から登る2本の道で、私自身は国道8号のトンネル脇からの道を登った。この道は登城道を利用した道といったようなものではなく、踏み固めただけのハイキングコースである。国道から歩いて20分ほどなので、気軽に登ることができるのだが、距離の割には標高差があり部分的には傾斜もきつい。


 関ヶ原の戦いの前、石田三成の時代には石垣を築いて、櫓を巡らし、天守閣まであったという。しかし彦根城を築いた際に徹底的に破壊されたとされ、建物の基礎はおろか石垣の石を見つけることも困難となっている。遠く琵琶湖の先まで見渡せる見晴しの良い本丸跡には、楓と桜の木が茂るばかりで、山頂が少し広く削平されていることを除けば、往時を忍ばせるものはなにも残っていない。

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