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2006年10月30日

『世界史』

 ネットでもTVでも『世界史』のニュースが連日流れている。第一報(必修の世界史の授業せず 西日本新聞)が報じられてから一週間、既に世界史だけの問題では無くなったようだが、世界史について、自分の考えを簡単に纏めておきたい。

 自分が高校にいたのは、世界史の授業が必修になる前。世界史は2年生と3年生の2年間に渡たる科目だった。取らないことも、1年目だけというのも可能だった。

 自分はというと高校に入る前から歴史は趣味だったので、2年生の時にその延長で世界史を履修した。しかし3年生のときは、受験科目とすることを敬遠して地理に替えた。その時のことは今でも良く覚えているのだが、歴史を趣味にする者といえども世界史の扱う空間、時代はあまりに広く、関心のない時代や地域について覚えなければならないことは苦痛ですらあった。


 世界史の領域は本当に広い。いかに体系立てたからといって、覚えきれるものでもなければ把握することもできないというのが実感だ。また、自分が好んで読んだ中国史や遊牧民の歴史についていえば、1990年代に入って岡田英弘氏や杉山正明氏の本に出会って、それまで持っていた概念を大きく変えさせられることになった。これらの点から、歴史とは一生探究し続けるものという思いがある。

 日頃思っている不満がひとつある。およそ日常的に周りにいる人は、ほとんどの人が歴史に興味がない、嫌いという。歴史についての会話が成り立たない。学校での歴史の授業が面白くなかったせいではないのか。

 だから学校で歴史を授けるのは無駄、と言いたいわけではない。歴史は面白いし、日頃いろんな考え事をする時の判断材料でもある。歴史は趣味である以前に学ぶことがとても多い。

 『世界史』というのはとても広い世界であって、学校で教わることはそのほんの入り口に過ぎない。せめてその入り口で嫌いな人を増やさないで欲しいと思う。

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皆さん、こんにちは。木村剛です。「必修の世界史の授業せず」というニュースが流れて [続きを読む]

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 僕は高校の時代、日本史も世界史も面白くなかったし、試験前に最低限のことをして、なんとか単位を取っただけだった。倫理もつまらなかったし。  共通一時では、政経と地理を選んだ。当時から、経済には興味を持っていたし、海外に興味を抱いていた事もあって地理はそれ....... [続きを読む]

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