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2006年11月25日

11月25日収集資料

 今月の週末としては一番の好天となり、街は夜遅くまで観光客が溢れていた。私はというと、大谷大学で開かれた日本モンゴル学会での発表を聞きにでかけた。午後1時から5時半までの短時間ながら、発表者7名と過密で、もう少しじっくりと聞きたかったように思う。

 内容は順に以下のとおりで、発表資料を有り難く頂戴してきた。

沈衛栄
 チベット・タントラ仏教のモンゴル流伝に介在する西夏仏教について

ジャルサン
 『6世ダライラマ伝』とアルシャー南寺

ボルジギン・ウルジ
 モンゴル語の所謂自動詞受身について

王慶憲
 漢の武帝による「属国復増」とその位置と数

ボインデルゲル
 『清内閣蒙古堂档』
 ---その編輯と整理および学術的価値簡介---

松田孝一
 モンゴル帝国時代の末子相続について
 ---トルイ家を中心として---

アヨーダイ・オチル
 ハルハの北の7オトグについて

 沈氏の発表は、西夏仏教がモンゴル帝国の仏教に与えた影響についてのもの。ストーリー的にはなかなか興味深い。

 『清内閣蒙古堂档』は、昨年出版された全22巻からなる本のタイトル。中身は、清朝時代17世紀から18世紀にかけてのモンゴル、チベット、ロシアに関わる行政文書群の影印で、満州文字、モンゴル文字で書かれたものが2000点以上あるとのこと。恐ろしく膨大な一次資料の山だ。

 松田氏の発表は、チンギス=カンの財産が、末子相続によってトルイ、アリク=ブケ、メリク=テムルへ引き継がれて行ったというもの。大変興味深い内容なのがだ、全く時間が足りなかった。改めてなんらかの形で世に出ることを期待したい。


 この他に出張書店にて買い物。西夏とあるので買ったのはいいが、当分活用できそうにない・・・

元代西夏遺民文献「述善集」校注
焦進文・楊富学 校注
ISBN7-226-02502-7
甘粛人民出版社 2001.11

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