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2006年12月22日

今日の気になるニュース---「南九州市」

 南薩3町合併の新市名は「南九州市」 (MBCニュース)

 このニュースによれば、一年後の合併を目指している鹿児島県西南部の3町、頴娃町、知覧町、川辺町の合併協議会は、新しい市の名前を「南九州市」に決めたとのこと。あくまで外側からの目線であり、私の主観である。何故こういう漠然とした名前を付けるのかよくわからない。

 12月17日のブログの中で触れた宮城県、岩手県の新しい4つの市の中で、一番しっくりとこないのが奥州市。その理由ははっきりしている。他の3市、栗原市、大崎市、登米市は差違はあるものの、それなりに元からある限られた地域を表わす地名に由来している。奥州といえば、もともとは東北地方の6分の4を表わす地域名だ。

 北九州市は、自分が生まれる前から北九州市だった。もちろん市の名前として記憶しているし、馴れてはいるものの、なんとなく九州の北側という普通名詞に見える。決して馴染むことがない。門司、小倉、八幡と言われた方がピンとくる。

 南九州といえば、第一義的には九州という地域の南部エリアという意味である。使い方によって大きさは変わるが、県境を越えるような広いエリアを指す。「南の九州」と分解してしまえば固有名詞ですらない。とにかく漠然としていて、南の方というイメージしか残らない。


 頴娃町は今は揖宿郡だが、明治時代までは頴娃(えの)郡だった。日本史広辞典(山川出版者)によれば、頴娃郡は飛鳥時代の「衣評(えのこおり)」に遡るという。また、戦国時代に薩摩半島南部に活躍した伴姓頴娃氏が拠点として苗字にもした所である。

 知覧は江戸時代の外城制に関わる「麓」が今にもっとも良く残る街として、あるいは特攻隊の街として良く知られている。川辺町も長い歴史をもつ郡名に由来する町名だ。いずれの名前であっても、薩摩半島南部の地名であることがとても馴染んでいる。

 その名前を棄てて、茫漠とした名前に代えることにどういう意味があるのか。そういう印象を持つのは、私が地図や歴史との付き合いが長いからかもしれない。それでも最後まで主観で言い通すのだが、「南九州市」という名前に慣れることはあっても馴染むことはまず無いと思う。

 なお、この合併によって町が無くなることから川辺郡、揖宿郡も消滅する。

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