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2007年4月25日

単于と可汗

 新潟大学の關尾史郎氏が、自身のブログに寄稿されている一文がとても興味深いので書き留めておく。

 「五胡」・北魏前期史への視点(關尾史郎のブログ)

 要旨のひとつは、おもいきって端折ると「五胡十六国の混乱の中から勃興した鮮卑族の北魏では、他の国々で多用されて価値の下がった単于号を意図的に避けて、新しい君主の号として可汗を採用した」というもの。こういう論旨のものは初めて読んだので新鮮でとても興味を惹かれる。

 可汗の号は、後に突厥やモンゴルによってアジア各地に広まっていったが、その起点が北魏ということなのだ。森安孝夫氏が「シルクロードと唐帝国」(講談社)の中で唐を拓跋国家と強調されていたように、大唐帝国の源となった北魏、鮮卑拓跋部、そしてその時代としての五胡十六国時代や南北朝時代はもっと注目されて良いのだろう。朝鮮を巡る外交合戦とか天王という称号とか日本にとっても重要な時代だった。

 中国歴代の中でも五胡十六国の時代は興味のある範囲だが、一般書があまりないことから今までそれほど深入りしてこなかった。機会があればもう少しハマってみるのも面白いと思うが、やっぱり一日30時間は欲しいかな(笑)

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中国史」カテゴリの記事

コメント

マイ五胡十六国ブームは半ば去ったようなものでしたが(今はテュルギシュがマイブーム)、こうして人が盛り上がっているのを見ると、もう少し継続してみようかなぁ?という気もちょっとしています。
と、いうのも、その数少ない一般書を読んでいるのですが、サッパリわからないからです。登場人物が多すぎるーーー。

投稿: 雪豹 | 2007年4月26日 22時51分

>もう少し継続してみようかなぁ?という気もちょっとしています。
是非、盛り上がりましょう・・・時間が取れる範囲で(弱・・・

>その数少ない一般書を読んでいるのですが
何を読まれているので?

投稿: 武藤 臼 | 2007年4月27日 01時22分

遅レスですみません。

>何を読まれているので?

以前にむとさんの言ってた三崎良章著「五胡十六国」なんですが、どうも催眠効果があるらしく全然進みません(笑)。
タイムライン熱がまた盛り上がったので(自分の中で)こんなの
http://timeline.nifty.com/portal/show/2307
をつくって、記入しながらふむふむと読めば、少しは頭の中に入るかなぁ、といったところです。

投稿: 雪豹 | 2007年5月18日 20時42分

なるほどなるほど

・・・で、リンク叩いても年表が開かないのは、
見る所が間違ってる?
ブラウザのせい?
OSのせい??

なんでだろ・・・

投稿: 武藤 臼 | 2007年5月18日 23時58分

ん~?
普通に開きますが…。なんかセキュリティ関係?
ここの↓アドレスに入れてみますが。

投稿: 雪豹 | 2007年5月19日 00時12分

悩んだ末、ノートパソコンを新調、ブラウザをOperaに換えました。
おかげで見られるようになりましたね。

OSのせいだったのかもしれません(^-^;

投稿: 武藤 臼 | 2007年5月19日 20時56分

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