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2007年6月 5日

登山とトレッキング

「登山」と「トレッキング」 明確に分け安全に(信濃毎日新聞)

 私は、山国で育ったので小学生のころから大なり小なり登山の機会があった。トレッキングという言葉をいつ頃知ったのかもう覚えていないが、トレッキングは登山とは違うものであることを知ったのは、1995年にネパールへ行ったときのことと思う。

 8000m級峰が8つも聳えるネパールは世界の登山家が目指す国だが、山は登山家だけのものではなかった。その気になって体力がそれなりにあれば、だれでも美しい山々を見ることができる。ネパールでは、簡単に言うと6000mより高い山を目指すのを登山、それ以下の山々を歩くのをトレッキングと定義している。ネパールでのトレッキングと登山は、必要な装備、人員、経験、そしてなによりも費用が大きく異なる。


 せっかくネパールまで来たのだからということで、一週間ほどのトレッキングにでかけた。西ネパールの中心地で、アンナプルナやダウラギリへの基地ともなるポカラの町を起点に、ダウラギリが奇麗に見える3000mの峠の村までを巡り歩いた。アンナプルナ山群の山麓を巡るコースで、入域などの費用として929ルピー(当時でおよそ1800円)払った。今なら2000ルピー必要とのこと。これが、ヒマラヤの頂きを目指す登山であれば、一人でも百万円以上の登山料を支払わなければならない。


 この写真のところで標高は2000mくらい。3000mを超す峠まで斜面に段々畑と集落が広がる風景が続く。山歩きというか山里を訪ね歩く旅で、道は登山道ではなくて生活道路なのだ。テントを持参しなくてもちょっとした村にはゲストハウスと食堂が必ずあるので、いたって軽装で歩くことができる。


 村は、夏だけの作業小屋とか登山者相手の山小屋とかではなく、そこに人々の生活があり大きな村には学校まである。斜面に拓かれた畑は時にはこのように山の頂上まで続く。


 写真中央が、世界で7番目に高い、標高8167mのダウラギリ。まさにこの風景を見るのが目的のトレッキングとなった。


 もう一枚、トレッキング中に捕らえた朝焼けに染まるマチャプチャレ。マチャプチャレは、ポカラの町からよく見えるポカラのシンボルとも言える山。標高は6993mにすぎないがとても印象に残る山だ。


 昨今のネパールの情勢はどんなものか。当時のイメージは、旅行者には優しい穏やかでのんびりした国というものだった。時間さえ許せば、また8000mの峰々を眺めに出かけてみたいと思うのだが。


アンナプルナ周辺地図(ネパール トレッキング情報)
ポカラアンナプルナ山群ダウラギリ周辺(Google Map)

<参考>
ネパール トレッキング情報

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コメント

すげー段々畑ですね。完璧なはげ山。この辺の季候はよく知らないのですが、よっぽどしっかり土止めしておかないと、あっという間に表土が流されてしまうような‥。

投稿: 桂堂徒然 | 2007年6月 6日 01時50分

アッサムほどではないにしろ、雨は多いと思います。
そのわりには、段々畑が段が奇麗に維持されているとは思いますが、登るだけでも大変な土地柄、どんなもんでしょ。

投稿: 武藤 臼 | 2007年6月 6日 22時03分

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