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2007年6月30日

(書評)琉球の王権とグスク

日本史リブレット 42
琉球の王権とグスク
安里 進 著
ISBN978-4-634-54420-8
山川出版社 2006.12

 考古学の成果と文献資料を基に琉球における王権の確立について論考したもの。中心は浦添グスクとそれに隣接した王陵浦添ようどれで、グスクと王陵の形態の変遷から王権の確立を推測している。また、英祖王の実在性について考古学の成果を中心に間接的ながら説明している。

 琉球の歴史については、島津侵攻以前、とくに第二尚氏王朝全盛期頃に興味がある。とはいえときどき思いつきで読みかじっているだけなので、問題の所在を押さえいるわけではない。その前提で読んでみて、本書はグスクと王陵の形態論に絞っていて、論証としては限定的になるのかもしれないが、100頁という限られたスペースの中で良く纏まっているように思う。また、浦添について、首里に遷る前の都であることの歴史的意義が理解できる。

 沖縄には99年に行って以来なので、沖縄在住の友人にはすっかりご無沙汰してしまっている。そろそろ再訪を企画したいところだが、その折にグスクはぜひいくつか廻ってみたい。その中には浦添も入るわけだが、復元された浦添ようどれは特に見てみたいと思う。


浦添ようどれ(Google Map)

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コメント

うお。
こないだ飛行機の時間つぶしに空港の本屋で
「甦る海上の道・日本と琉球」
という本を買ったのですが、これはハズレでした・・・orz
あおり文句が面白そうだったのですがね。
「考証」ではありませんでした。

ご紹介の本の方なら安心して読めそうですね・・・
だが南国(笑)。越境自重>自分

投稿: 蒸しぱん | 2007年7月 1日 02時08分

>越境自重
耳が痛いし財布が軽い(笑
読むのが月に2、3冊ペースなのに、買うのが5、6冊ペースというのは・・・
昨日もついつい4冊(-_-;

投稿: 武藤 臼 | 2007年7月 1日 11時17分

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