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2007年7月17日

地球環境を黒河に探る

アジア遊学 99
地球環境を黒河に探る
編集部 編
ISBN978-4-585-10350-9
勉誠出版 2007.7

 まるごと黒河特集とはまたコアな一冊と思ったら、総合地球環境学研究所のオアシスプロジェクトそのものの特集だった。著者も先日買ったオアシス地域史論叢(松香堂)などとだいぶ被っている。

 内容は下記の通りだが、佐藤氏の「タテとヨコから見た河西回廊」、三宅氏の「黒河上流域探訪報告」、井黒氏の「石刻資料でたどる黒河中流域の古跡」の3本がレポートとして10頁前後の量があるほかは、4頁程度の概説と2頁程度のコラムからなる。井上氏の「『カレーズもどき』探訪記」は概説になっているが10頁を越える。

 写真が多く、テーマ的にも興味深いものが多い。一つひとつの分量は少し物足りないとは思うが、全体で160頁あるので読みではありそう。


<内容>
黒河との出会い(中尾正義)

◆黒河流域
タテとヨコから見た河西回廊
 2006年9月黒河全流域巡検の概要(佐藤貴保)

◆上流域
七一氷河を巡る(藤田耕史)
黒河上流域探訪報告(三宅隆之)
黒河最上流の橋(尾崎孝宏)
初めてのシルクロード(佐藤和秀)
七一氷河観測 2002〜2004年(坂井亜規子)
七一氷河のダストと雨(三宅隆之)
七一氷河における雪氷微生物調査(植竹淳)
ビンと除湿機の思い出(谷田貝・亜紀代)
京都とオアシスとクリオコナイト(竹内望)
7月1日氷河ベースキャンプで食べた羊料理(奈良間千之)

◆中流域
石刻資料でたどる黒河中流域の古跡
 黒河にまつわる信仰・祭祀のあとを尋ねて(井黒忍)
中流域の世界---張掖の農業(中村知子)
研究者のオアシスとの出会い(陳菁)
「カレーズもどき」探訪記(井上充幸)
鶯落峡のダムと水路と活断層(渡邊三津子)

◆下流域
黒河下流域の遺跡群(森谷一樹)
黒城そして緑城(荒川慎太郎)
植生構造からみた下流域の環境(門田有佳子)
額済納で出合った不思議な胡楊(三木直子)
胡楊を求め、額済納旗を右往左往(吉川賢)
タマリスクは、どんな水を吸っているのか?(中塚武)
エゼネ旗50年史(児玉香菜子)
山には雪が降り積もり、人には……(小長谷有紀)
環境問題に対する民族を越えた取り組み(秋山知宏)
季節色のないゴビ(フフバートル)
カラホト調査と私(弓場紀知)
西夏とエチナの思い出(斎藤清明)
あこがれの西夏、まぼろしのカラホト(井上隆史)
西夏王国(佐藤貴保)
シルクロード今昔(佐藤貴保)
オアシスで会った人たち(窪田順平)
地下水の危機(秋山知宏)
黒河下流域の消えた湖、古居延澤
 衛星画像と現地調査から痕跡を探る
 (相馬秀廣・遠藤邦彦・堀和明・村田泰輔・穆桂金・斉烏雲)
大地の記憶を求めて(村田泰輔)
謎の多い湖、ガションノールへのアクセス(堀和明)

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