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2007年9月 2日

1990年中国紀行 <トルファン>

 敦煌から列車で一晩、早朝にトルファンの駅に着くが、盆地の縁にある駅から底に近い市街地までは、さらにマイクロバスで1時間近くかかる。一番低い所で海面下150mを下るという盆地で、トルファンは中国一低い所にある街という代名詞を見ることもあるが、市街地の標高はわずかに海面より上である。

 トルキスタン東部にあって区都ウルムチからでもバスで3時間ほどと、中央アジアを感じさせる街としては一番訪れ易い。紀元前から中国の歴史にも登場するという長い歴史を持ち、遺跡、現役を含めて見所の豊かさは今更ここで書き立てることではないかもしれない。


 数ある見所の中でも一番好きなのがこの交河故城。高さ数十メートルの河岸段丘を掘り込んで作られた城塞都市の跡。市街地の西10kmほどの所にあり、自転車でのんびりと散策しながら出かけられるのが良い。遺跡の通りを歩きながら、且つてここを歴史上の有名人が幾人も行き来したと想像すると実に楽しい。



 街の東40kmほどの場所に土の城壁が残るのが高昌故城。玄奘三蔵が逗留した街として知られるように、唐以前からモンゴルの時代まではここがトルファン盆地の中心だったという。17年前のこの時すでに建物の復元が始まってはいたが、広い城内は子供が羊を追うのどかな場所だった。今はどうなっているだろう。



 高昌故城の北10kmほどの谷間にあるのがベゼクリク千仏洞。敦煌より西に残る仏教遺跡としては一番の規模というが、莫高窟を見た後なのでほとんど印象に残っていない。



 トルファン市街の東南にあるモスクに建つミナレット、清朝時代のものとされ蘇公塔と呼ばれている。街中から歩いていける場所にあり、沿道の家々や元気な子供たちを見ながらの散策が楽しかった。

 安物のカメラで大した腕が無くても、奇麗な青い空が映える写真が残せるあたりトルファンらしいと思う。


 →Google Map トルファン市街交河故城高昌故城ベゼクリク千仏洞蘇公塔(ベゼクリク千仏洞と蘇公塔は、画面中央付近と思われるが正確な位置は特定できず)

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