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2007年10月13日

イランとアフガニスタン

犯行グループと交渉か 地元有力者示唆 イラン誘拐(朝日新聞)

 中村さんを同州の古都バムで連れ出し、約250キロ東のザヘダンに潜伏している可能性が高いという。

 私が今回事件があったエリアを歩いたのは1996年の春、アフガニスタン南部を拠点としたタリバンが首都カーブルへ攻勢を強めていたころだった。私も誘拐された中村さんと同じく、パキスタンのクエッタからイラン国境までバスで一晩走り、更にザヘダン経由でバスを乗り継いでその日の午後にはバムまでたどり着いた。

 中央アジアがまだまだ安定していなかった10数年前、パキスタンからイランへ抜けるルートは、北のシベリア鉄道とならんで、旅行者がアジアの東西を直に行き来できる貴重な道だった。当時、クルド人問題で度々事件があったイラントルコ国境に比べて、イランパキスタン国境はニュースになる事件こそ少なかったが、荷物検査などは東部の方が厳しく、自分が経験した国境の中では最も緊張感があった。それでも旅行者が事件に巻き込まれたという話は聞いたことがなく、冬の寒さが緩み始めた4月のイランで日本人旅行者も途絶えることはなかった。

 先日のニュースで、ペシャワールの会の中村医師がアフガニスタンの現状を訴えていた。もはやテロとかというレベルではなく完全に戦争状態にあるとの旨を言われていたように記憶している。10年前にタリバンが全土をほぼ制圧することで築かれたアフガンの安定は、6年前に壊されたまま悪化の一途にあるということか。もはや自民党案でも民主党案でもないレベルにあると思えるのだが。誘拐のニュースでも報じられているように、イラン、アフガニスタン、パキスタンの三国が接する地域の安定は、一にアフガン情勢の安定にかかっている。一日も早く、旅行者にも最低限の安全が保証される時が来ることを切に願うばかり。


 悪いニュースでしかニュースにならないのは、イランについて日本における現状である。バムが前回ニュースになったのは、4年前の地震の時。昨日見たニュースにはバムの映像が出ていた。何時撮影されたものか良く分からなかったが、いたるところに地震の爪痕が残っていた(4年前の映像の可能性もあるのか)。GoogleMapからでも良く分かるが、バムは乾燥地帯のただ中にあり、ザヘダンから沙漠の中をバスに揺られるてたどり着くと緑の奇麗さが特に印象に残る街である。一日も早く中村さんが解放されることを願いたいが、たまには良いニュースでバムの名前を聞いてみたい。


→GoogleMap バムザヘダン
 バムは右上に古城遺跡が見える

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