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2007年10月14日

アフガニスタン

 アフガニスタンについて書いたら、タイムリーにペシャワール会の会報が届いたので、中村哲氏の報告を見ながらアフガニスタンについてもう少し書いてみたい。

 今号の中村氏の報告は、パキスタン政情の悪化により拠点をパキスタンからアフガニスタンへ移すことが決まったことを受けたもので、かなり緊張感のある内容になっている。<参考>パキスタンの拠点閉鎖へ(朝日新聞)

 その中でアフガニスタンの現状について、

 9月20日現在、アフガニスタン南部・東部・北部の各州で、戦闘は激しくなっています。欧米軍は増派されて5万人以上の大兵力となり、他方「タリバーン勢力」の面の実効支配は、徐々に、確実に首都カーブルを包囲しつつあるように思われます。
 と報告されている。戦火が拡大していること、その影響がパキスタンの政情を悪化させていることは、先号で報告されていたが、ここまでアフガン情勢が悪化しているというのはショックですらある。

 ショックであることの第一義は、情報の不足。氏の報告以外で情勢の悪化を伝えるニュースを見たことがなかったからだ。記憶に残っている最近のアフガン関連のニュースといえば、ドイツ人誘拐、韓国人誘拐、度々の爆弾テロ、アルカイダが捕まらないなど、アフガニスタン情勢を間接的にしかうかがえないニュースばかり。自分が見落としているのだろうとGoogleニュースで検索をかけてみて、6ページ目でやっと出てきたのがAFP通信アフガニスタン各地で戦闘、タリバン兵約70人が死亡とスイス放送協会アフガニスタン、国の半分以上が戦火に覆われるだった。AFPの記事だったら間接的に見る機会があってもよさそうだが、スイスまでは押さえていなかった。

 9・11をきっかけにアメリカ軍とイギリス軍がアフガニスタンに侵攻してもう6年になる。開戦当時、アメリカの動きに対して賛否どちらが多かったか記憶定かでないが、情勢を見続けていく必要があると自分でも思ったし、マスコミ関係でそのことを述べた人は何人もいたように思う。自他ともに惨憺たるものだ。


 中村氏は報告の後半で、

 欧米諸国の軍事介入、「対テロ戦争」の結末は既に結論が出たと言えるでしょう。武力介入は、良き何物も、もたらしませんでした。アフガン民衆の現状を抜きに進む先進諸国の議論に、忍耐も限界に近づきつつあります。
と纏め、日本が国際貢献の名のもとにアフガニスタンへ対応することについて、慎重であることを訴えられている。アフガニスタンなら良くてイラクはダメという議論になっているが、単に無知だったということ。日本政府の給油や国際貢献などの問題について、ことアフガニスタン関係では反対の位置に立つべきというのか今日の自分の判断になる。


 ペシャワール会報について、中村氏の報告については今日10月7日の時点で、ひとつ前のを会のHPで読むことが出来ます。

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