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2007年11月23日

岐阜城

 秋晴れの休日、現地説明会を機会に岐阜まで遠征した。岐阜の街には何度か立ち寄ったことがあるものの、岐阜城を訪ねるのは初めて。


 一枚目の写真が現地説明会の様子。今回公開されたのは岐阜城下としては高い位置にある平面を掘った2か所。ただ石が雑然と出てきただけの様にも見えるが、斜め横切っている白線から左側には粘土を入れて他所から運び入れた川原石を固定しているとのこと。その様子から園池の可能性が考えられている。

 そもそもの話になるが、岐阜城というと山麓に多層階建ての信長の館があったという復元図があり、礎石でも出ているものと勝手に想像していた。それはルイス=フロイスの報告をもとに推定したもので、目下捜索中でこの発掘自体がその一貫とのこと。まだまだ未発掘の場所があるそうなので、今後の進展を気長に待ちたい。

 k2さんの泰巖宗安記により詳しい報告があります。また、岐阜市教育委員会のブログ信長居館発掘調査があります。


 こちらは、発掘現場の少し下、巨石を並べた虎口様の遺構を整備した所。この遺構がここにあるから、この山側に信長居館があったと想定されているのだろうか。楓の紅が日に映えて良い塩梅。


 さて、天下の名城と言われたかどうだったか、岐阜まで来た以上は天守を目指さなくてはならない。麓から見上げると快晴の空をバックに小さく見える復興天守。山麓の標高30mに対して山頂は330mほど。標高差300mもあるが、せっかくなのでロープウエーを使わずに往復とも歩いた。

 先に山城としての感想を。展望の良さは他に比べられる城が思い出せないほどすばらしい。一方で山城の遺構としては見る所はあまりない。城としては関ヶ原の戦いの後に歴史を閉じたが、岐阜市内の代表的な観光スポットであって明治以降の改変が大きい。また、山頂や尾根筋はかなり細く切り立った痩せ尾根で、平地を造成する余地があまりない。山上で籠城できる人数はかなり限度があったのではないか。


 とはいえ、ここはこの景色を見に来るだけでも価値がある。ということで天守最上階からの眺めを2点。1点目は信長居館跡を見下ろす方向で、長良川が蛇行し、後ろに養老山地が控えている。


 2枚目は南東方向の眺め。逆光で霞んで見えるが小牧山が確認できる。まさに濃尾平野を一望。信長は城を出陣したところから監視されながら稲葉山城を攻めていたのかと思うと、この眺望の良さは軽いショックすらある。


 天守まで登るにはいくつも道があるが、これは大手道と言われている七曲登山道。歴史資料館の脇から登る。全般に整備されていて、自分は写真を撮ったり、寄り道しながら登って40分かかった。櫟や楓が程よく紅葉していて奇麗だったが、金華山自体は樫や杉、檜などの常緑樹が多くて赤や黄色に染まっているのはごく一部だけ。

 帰りは馬の背登山道を下った。こちらは登山道としては相当に荒れた道で、中腹より上は露岩が風化してガレ場となり、浮き石が多くて道の両脇は小さな落石が無数にあった。踏み固めたというより踏み荒らした状態で、とくに下りには辛かった。下山に35分、距離の割には時間がかかった。


<戦利品>
岐阜県中世城館跡総合調査報告書
第2集(岐阜地区・美濃地区)
岐阜県教育委員会 2003.5

岐阜県中世城館跡総合調査報告書
第3集(可茂地区・東濃地区)
岐阜県教育委員会 2004.4

 いずれも県歴史資料館で購入。第1集が西濃で第4集が飛騨で第1集は品切れとのこと。第2集に岐阜城、大桑城、第3集に金山城、苗木城、岩村城などを集録。登ってみたいとは思うが日帰りするにはちょっと厳しい場所。平面図を見ているだけでも楽しい。また、岐阜市歴史博物館で天下布武Tシャツを購入。直径10cmの印が押してあり、人前ではちょっと恥ずかしいかな。

岐阜城周辺 → GoogleMap電子国土地図

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コメント

むとう様
先日は、お疲れ様でした。
徒歩で登られたのですか?
私には無理です(笑
そうですね、岐阜城登ってみると狭いですよね。

投稿: k2 | 2007年11月25日 22時11分

k2さんこんばんわ

趣味と実益を兼ねて歩いて登ってます。
標高差300mあっても小一時間で登れるものですね。
登山道では歩いて下る人に沢山会いましたが、登る人もかなりいて驚きました。

投稿: 武藤 臼 | 2007年11月25日 23時47分

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