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2007年12月28日

ブット元首相暗殺

 ブット元首相暗殺 パキスタン情勢混迷(産経新聞)

 今年もあと数日という年の瀬に大きなニュースが入ってきたものと思った。ブット元首相は、私がパキスタンを旅行した1995年夏当時の首相だった。強く記憶に残っているわけではなが、初の女性首相というニュースが数回足を運んだパキスタンの首都イスラマバードの近代的な風情とともに思い出される。

 それから12年、パキスタンの情勢はどちらかと言うと不安定な中にかろうじてバランスが取られてきたというイメージである。12年前の時点でも南部の都市カラチの治安は常に問題視されていたし、東部の都市ラホールでは2度目に訪れた後、自分が散策した下町の一角で爆弾テロがあった。常態というほど酷いわけではないが、国際ニュースに時々散見される程度には事件が続いていたように思う。

 ただ、当時旅行をしている限りではさほどの切迫感があったわけではない。危険情報は旅行者間で共有されていて、北部の観光地フンザ、北西部の地方都市チトラール、ペシャワールやラワルピンディ周辺の仏教遺跡を見て回るのにバスの故障と事故以上の障害は無かった。

 ここ5年間の状況は悪化の一途で昨年来、籠城事件、アフガニスタン問題、大統領選挙などと問題続きだ。北の大国中国、国境問題が振れ続けるインド、混乱ただ中のアフガニスタン、南アジア介入の足場にしているアメリカ、そのアメリカと険悪なイラン。対立する利害がない中国を除けば、パキスタンを取り巻く環境は改善の兆しが見えない。

 ブット元首相の存在感というのは、大きいのか小さいのか計りかねるのだが、来月の総選挙に直接の影響が出そうな状況。明るい兆しが見えることを願って止まないのだが。

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