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2008年3月14日

全てのアメリカ先住民は6人の母親の子孫

 全てのアメリカ先住民は6人の母親の子孫、DNA調査で明らかに(Technobahn)

 南北アメリカ大陸に住む全てのアメリカ先住民は今から約2万年前に生きていた6人の共通した母親の子孫であることが、学術専門誌「PLoS one」に掲載された論文により明らかとなった。
 血が騒ぐわけでもないだろうが、こういうニュースには興味がある。この研究というのは、ミトコンドリアDNAを統計処理すると、違いが広がるのに2万年以上の時間がかかるという6つの系統があるということである。何年か前に話題になったミトコンドリア・イブと同じ種類の話である。研究の成果として、もし系統樹が書かれているものなら見てみたいと思う。

 6人とは随分少なくも見える。この場合の系統は、母方の先祖のみという血統なので、それほど少ない数字といわけではない。1人の女性の子供が各世代毎に確実に2人残れば、100年で3世代として千年で30世代、1万年で300世代、電卓の画面から軽く溢れれ子孫の数になるが、これはただの数字遊び。

 人類がたどってきた道(日本放送出版協会)によれば、15世紀末の南北アメリカには9千万人くらいの人が住んでいたという。数字の上では、6人も先祖がいれば十分。さらに想像を膨らませると、その9千万人の系統の中には絶えてしまった系統があるだろうし、同じくらいは男もいた。10世帯か20世帯くらいの夫婦が先祖だったとして、それほど突飛な話にはならなさそう。

 同書によれば、人類がシベリアに本格的に進出したのが2万8千年前頃で、1万4千年より前にはアラスカへ渡り、1万3500年前頃には北アメリカ各地へ広がって行ったという。では2万年前の人達はどこに暮らしていたのかというと、まだはっきりは解らないらしい。2万年は氷河時代でも寒さが厳しかった頃で、一度極北まで進出した人達が南へ撤退していた可能性が高いという。


 なお、上記記事の中程に

母系に限って子孫に伝わる特殊なミトコンドリア
とあるのは微妙に誤りで、「母系に限って子孫に伝わるミトコンドリアのDNA」の方が良いと思う。また、
 ユーラシア大陸から移住して人の子孫とする説があったが、今回、ペレゴ博士が行った研究発表はこの学説をDNA解析を使って実証したこととなる。
とあるが、アメリカ先住民の遺伝子研究だけで移住が証明されるわけではなく、アメリカ先住民以外の人の遺伝子と比較した結果であるはずである。

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