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2008年3月30日

東京遠征の戦利品

 以下は、先日の東京遠征の折、研究会以外で頂いたもの、買ったもの、収集したものの記録。

アジア遊学 107
北東アジアの中世考古学
編集部 編
ISBN978-4-585-10358-5
勉誠出版 2008.2

 


中世の北東アジアとアイヌ
奴児干永寧寺碑文とアイヌの北方世界
菊池俊彦・中村和之 編
ISBN978-4-86215-038-7
高志書院 2008.3

 


選書メチエ 408
ゾロアスター教
青木健 著
ISBN978-4-06-258408-1
講談社 2008.3

 この三冊は、神保町での本屋巡りの収穫。神保町まで行って新刊ばかり。最近は、輸入書や古本はもっぱらネットで入手しているというのもあり、今回は掘り出し物なしでどれも買おうと思っていたもの。せっかくなので、研究会の折に一部著者の方からご署名を頂いた。

 

 次は、永田町、久しぶりの国会図書館。関西の分館は古いものが無く未収のものが色々とあり、西夏関係を中心に収集に走った。

「ゲルセ」---青唐吐蕃王国の王号---
 鈴木隆一
 安田学園研究紀要25号(安田学園 1985年)に収録

青唐阿里骨政権の成立と契丹公主
 鈴木隆一
 史滴4号(早稲田大学東洋史懇話会 1983年)に収録

青唐吐蕃カク廝ラ王家と青海諸部族の動向
---喬氏を中心として---(カクは口編に角、ラは口編に羅)
 鈴木隆一
 安田学園研究紀要26号(安田学園 1986年)に収録

 以上三編は、青唐を扱った論文。青唐政権は、西夏建国の頃に今の青海省西寧周辺にあったチベット族を中心とした勢力。西夏と戦争を繰り返したが、西夏、遼と婚姻関係もあった。西夏初期の西夏周辺を扱った貴重な論文で、天空のシルクロードで有名になった青海ルートを通じての西域、とくにホータンとの関係にも触れている。


党項人察罕の家系に関する一考察
 藤井彰一郎
 立命館東洋史学 第19号(立命館東洋史学会 1996年)に収録
 こちらは、タングート繋がり。チンギス・ハンに仕えたタングート族のチャガンとその家系についての論文。


西夏の末裔をたずねて
 池田巧著
 月刊しにか1999年1月号、2月号(大修館書店)に収録
 四川省の西南部に暮すという西夏の末裔ではないかと言われる人々を訪ねたことを綴ったコラム。その後彼らについての研究はどの程度進展したのだろうか。


 また、まんじゅさんから史叢67号掲載の「清初の旧漢人と八旗漢軍」の抜刷りを、あかさかさんからは「チンギス・ハン即位八百周年を迎えて、「キプチャク汗国」史研究の周辺」収録の「歴史と地理 世界史の研究209」(山川出版社)を拝領した。

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コメント

>党項人察罕の家系に関する一考察

チャガンのこと調べたいのでこれ読みたいんですが、近所の図書館にないようです。国会図書館まで行かなきゃないんでしょうか、やっぱし。
どんな内容ですか?(『集史』の内容と関わりますか?)

投稿: 雪豹 | 2008年5月11日 09時40分

それは、雪豹さんが他所で書かれていたブレとチャガンの関係やいかにという部分についてですか?

藤井氏の論文は、元史がメインで集史を一部しか引いてないし、そもそも直接でなく、二次利用です。

藤井氏の論文は、一考察とあるとおりわりと短文で、チンギスの直属部隊の中核にいたチャガンが、その後オゴタイ、グユク、モンケと3代に仕えたことについて、権力に取り込まれて行くことを考察している・・・ていうような感じでしょうか。
さらにフビライとチャガンの子、木花里にも触れてます。

投稿: 武藤 臼 | 2008年5月11日 22時17分

そおです。
ブレ=ノヤンの話があまりにも『元史』のチャガン傳まんまな部分があるのでなんじゃらって話ですわ~。
特に触れてないなら後回しでいいですかね?
国会図書館は遠いです(いろんな意味で)。

投稿: 雪豹 | 2008年5月11日 23時56分

なるほど
では、そのうちなんらかの手でお貸ししましょう。。。

投稿: 武藤 臼 | 2008年5月12日 00時04分

ありがとうございます~。

投稿: 雪豹 | 2008年5月12日 05時04分

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 タングト部族出身には、数多くのアミールがいた。その中からチンギス=ハンは、ウチ [続きを読む]

受信: 2008年6月22日 02時09分

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