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2008年3月12日

江戸時代は本当に鎖国か

江戸時代は本当に鎖国か? 見直し進む対外歴史研究(朝日新聞)

 「鎖国」とは、江戸時代に幕府が交易の相手をオランダと中国に限り、日本人の海外渡航を禁じた政策——と習った記憶がある。ところが、「江戸時代は必ずしも鎖国の時代といえない」という見解が近年、歴史研究者の間で主流になっている。「鎖国」の言葉そのものを使わない教科書も登場している。
◆教科書も単純な記述避ける
 「近世日本は、『鎖国』をしていたと思われがちだが、東アジアのなかで孤立していたわけではない」
 18日に江戸時代の展示を衣替えする国立歴史民俗博物館(千葉県)は、対外関係の説明をこう改める。2年前までは、「鎖国体制が確立すると……」といった記述があり、今回力を入れる朝鮮や琉球、アイヌについての展示はなかった。(以下略)

 ニュースの見出しだけみると、鎖国は無かった?!・・・とでも言わんばかりにも見えなくはないが、中はそこまで驚く事が書かれているというわけでもない。最近の教科書には全く付き合いがないので、それはそういうものかという感じ。

 ただ、「東アジアのなかで孤立していたわけではない」と言い切れるのかには半信半疑。渡航禁止という厳重な海禁政策は行われていたし、海外との交易も4か所でしか行われていなかった。結局これって「1か0か」あるいは「白か黒か」的になんでもはっきりしているわけではなくて、良くも悪くも歴史とはそういうもの・・・というオチの方が良いのではないか。

 中国や朝鮮もキリスト教を禁じて外国人との接触を制限する政策をとり、ヨーロッパでは政府や東インド会社がほぼ独占的に交易をしていた。
 「当時はどこの国もそれなりに閉じられていた」という意味合いには引っかかりを感じる。 そもそも東アジアとヨーロッパだけが全てではない。じゃあそれ以外の世界はどうだったのかというと、自分は明確な答えを持っているわけではない。ここらへんのことって、東インド会社とアジアの海(講談社)とかを読むと解るのだろうか。

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コメント

>ただ、「東アジアのなかで孤立していたわけではない」と言い切れるのか

「東アジア」なら言い切れます。確実に。あいだにいろいろ挟みながらも国家レベルではお互い意思疎通してますし。

なんでもありの16世紀とは良くも悪くも異なりますから、「良くも悪くも歴史とはそういうもの・・・というオチ」には賛成できません。

投稿: 桂堂徒然 | 2008年3月14日 01時59分

>「東アジア」なら言い切れます。

程度、相対的な問題として言い切れないと考えたわけです。
「今まで言われていたほどには、閉じられていたわけではない」
・・・という様な言い方の方が適当かと。

投稿: 武藤 臼 | 2008年3月14日 06時36分

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