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2008年5月 1日

ツヅラト峠《熊野古道》

 今回の熊野古道歩き5つ目となるのがツヅラト峠。最後にして一番歩きでのあるルート。峠の標高は350mを越え、ルート全長も9kmある。


 紀伊長島駅近くで腹拵えをしてから登り口を目指した。志子川沿いを緩やかに続いた道がこの記念碑にぶつかって、ここからが登山道のような登り道になる。ここまで3kmあまり、小さな峠をひとつ越えて1時間ほどかかっている。


 石碑を過ぎ、林道から外れて川を渡ると写真のような石畳が続く登り道にでる。檜林に急な石畳が続く。


 ほかの4つの峠道はそこそこ穏やかな散策路だったが、それに比べると峠の手前は部分的にかなり急な登山道となる。パンフレットなどには、石碑のところから峠まで2kmとあるが、もう少し短いようにも思う。時々息が上がったものの、休まずに歩いて40分で峠に出た。

 ここは、かつては伊勢と紀伊を分かった国境でもある。峠の東屋から少し上がると眺望の利く見晴し台がある。紀伊長島の向こうが熊野灘。


 峠からは、急な下り坂になる。過重な労働にもかかわらず両の膝は最後まで絶え抜き、林道に合流するまでの1km弱の道を15分で歩き切った。しかし、最寄りの梅ヶ谷駅までは平坦な道とはいえ、さらに3km、1時間近く歩かなければならなかった。


 熊野古道は、伊勢路のほかにも大峯道や紀伊路などがあるが、それらも含めて今回初めて歩いた。尾鷲地方らしく、どの峠道も杉や檜の林の中に道が続いている。初夏であっても花が楽しめる場所はそれほど多くないが、杉檜の香りが好きな自分にはちょうど良いかもしれない。

 熊野古道らしく石畳が敷かれている場所は、コース全体からするとさほど多くはないだろう。歩くことを目的にすると、石畳ではない方がむしろ有り難い。参詣道ではあるが巡礼道ではなく、先日も書いたように生活道路として利用されてきた道である。恐らくはそのために、どこかの巡礼道のように石仏やお堂などの聖所が点在していることもない。一面的には普通の山道である。ただ、東紀州の地形ということもあると思うが、コースは変化に富んでいるので、自分にはかなり楽しかった。片道が電車で5、6千円、3時間かかるというのが一番のネックである。もう少し近ければ、また歩きに行くのだけれど。



「この地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図(長島、間弓)を基に作成しています。」

 赤線がツヅラト峠道です。記憶を頼りに全コースを再現しようと思いましたが、ツヅラト峠直前の部分は結局書けませんでした。地形図の線もだいぶ違うと思います。それ以外の部分は、大まかには間違いないと思いますが、細かい部分は「だいたい」です。
 地図をクリックすると大きな地図が別のウィンドウで開きます。

<国土地理院地図閲覧サービス>
 ツヅラト峠周辺

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コメント

熊野古道の記事、どれも大変楽しく読ませていただいております。私も大学時代は城郭研究会なる部活で、山城歩きをしておりましたので、山は大好きです。

それから、熊野古道の生活道路としての一面も興味深く感じます。考えてみれば当たり前のことなのですが、案外忘れがちなことなのかもしれません。

恥ずかしながら、悩んだ挙句ブログを再開しました。
やっぱり書きたいことが山ほどありますので。

投稿: 電羊斎 | 2008年5月 5日 00時06分

電羊斎さん、こんばんわ

この連休、北陸の山城をいくつか回ってきました。ブログ始めてから旅行の目的のかなりの部分が山城歩きになってます(^^;

大変なのかもしれませんが、復帰歓迎します。
文字にすれば、きっと誰かの目に留まります。

投稿: 武藤 臼 | 2008年5月 5日 22時29分

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