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2008年7月26日

Newton 2008年9月号

Newton 2008年9月号
雑誌07047-09
ニュートン プレス 2008.9

 流行モノということで、「三千年の歴史を経て,いま 北京」と題して、70頁余りの特集を組んでいて、以下の4部で構成される。

 1 変貌と悠久の首都
 2 北京3000年---波乱の歴史を追う
 3 北京の世界遺産---写真とイラストでめぐる
 4 特別取材「北京の科学」

 1部は、グラビアページで「鳥の巣」や北京空港の新しいターミナルビル、景山から撮った故宮(5年前撮影は古くないか?)などの写真がならぶ。そこには自分の知っている北京と知らない北京が入り交じる。

 2部は、戦国燕国から現代までの北京の歴史。隋唐代の龍舟、モンゴル時代の大都、清代の天安門など復元イラスト(大都のイラストはこちらで見られる)に加えて、契丹、女真、モンゴル、満洲族の辯髪比較が載っている。

 3部では、周口店、万里の長城、明十三陵(世界遺産としては、明・清朝の皇帝陵墓群)、故宮(世界遺産としては、北京と瀋陽の明・清朝皇宮群)、頤和園、天壇が紹介されている。闇夜にライトアップされた天壇の写真がちょっと良い。

 4部は、超伝導研究、中国初という月探査衛星、天文台の話。ここに、ワンフーと名付けられた月のクレーターが紹介される。ワンフーとは、明の時代にロケットを作って宇宙を目指したというワンフー(万戸あるいは王富)に因むという。この人物のことは全く知らなかった。詳しくは、望夢楼明朝のロケット操縦士ワン・フー氏の謎を参照されたい。


 歴史的な部分ということでは、2部と3部に40頁あまり割かれ、著名な方々が協力者として名を連ねておられる。あまり調べたことがない時代などは、自分の知らない情報がわりと載っているのだが、細かい所ばかりでなく突っ込み所が散見されるが、突っ込み所なのか、自分の勘違いなのかを調べてみるとなかなか良い勉強なった。とりあえず、中国の歴史地図集をほぼコピーしただけの歴代王朝の変遷図と、全般に「民族」という言葉で説明しようとしているところはどうにも違和感あり。

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コメント

見ました。買いました。

全体的にむとうすさんの指摘されるとおりだと思います。
「民族」という部分はとても重要だと思います。ただし,これは中国でのニュートン発行を視野に入れた発言かもしれないですね。

いずれにせよ,事実関係の間違いもありますしが,イラストで分かりやすくしたり,マラソンルートを載せているところなどは評価しても良いのかと思います。

でも,マラソンルートは公式発表されたものなのかな??

投稿: まんじゅ | 2008年8月 1日 09時04分

まんじゅさん、おはようございます。

ニュートンの復元イラストや想像イラストは奇麗なので昔からすきです。
とくに科学系のイラストは日経サイエンスよりも好きですね。
今回の歴史部分はどうなんでしょう。
明朝とか清朝のイラストの時代考証とか・・・

マラソンルート、どうなんでしょ。
どちらかというと、今の時点で公式でも当日までに変更なるんじゃないか
・・・ていうのはないですかね(笑

附録地図は、やっぱり普通に北京あたりで入手できそうな地図でさほど面白くはないですね。
天津新幹線とか新しくできた高速道路とかも入ってないし。

GoogleMapの北京周辺の航空写真が新しくなった方が面白いです。
多分オリンピックに合わせて新しくしたんでしょうね。
オリンピック関連施設とか新しい空港とかもちょっと見物です。


投稿: 武藤 臼 | 2008年8月 2日 04時51分

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