2009年1月 4日

今年も大河ドラマが

 天地人。直江兼続が主人公という大河ドラマが始まった。第一話ということでとりあえず見てみた。見てみたのだが、何かあまり面白い感じがしないので最終回まで見続ける自信が無い。

 上杉景勝役の北村一輝と溝口琢矢はわりと良い雰囲気と思う。とくにこれまでの大河で悪役のイメージが強い北村一輝は面白いと思うのだが、兼続の父樋口惣右衛門役の高嶋政伸と豊臣秀吉役の笹野高史がさっぱり。

 歴史的な背景としても上田の庄が舞台としてでてきただけで、他の越後の政情がさっぱりわからない。さて、いつまで見続けられるだろう。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008年12月14日

篤姫 終了

 今年の大河ドラマが最終回を迎えた。最終回を見たのは新選組!以来。ただし、見られない回は何度かあった。我慢して見続けたわけではないのだが、見逃した回を再放送で見ようと思うほどでもなかった。それでいて、何故最後まで見続けたのだろう。

 歴史考証ということでは、幕末は自分にとっては守備範囲外なので判断できないが、それが反って良かったのかもしれない。一年を通して、桐野さんがブログ膏肓記で詳細に検討されていたので、見終わってからの講評は面白かった。おかげで随分と幕末にも目が向くようになったと思う。

 小松帯刀という人物の存在を初めて認識したといえば、自分のレベルが知れるかもしれない。幕末は知らないことだらけだが、ドラマをきっかけに桐野さんの解説などで勉強させていただいた。

 ドラマとして思い返すと、演義の善し悪しの落差の大きさや、上と下に偏った配役などに不満が残っている。最終回も個々のカットが意外に面白かったが、全体としては後日談の寄せ集めのようで纏まり感に欠けていたように思う。最後まで善し悪し半々という印象だった。なんだか、不思議なドラマだったと狐に摘まれたような気もしている。


 どちらかというと、戦国時代の方が自分の趣味には近いのに、ここ何年も戦国モノは最後まで見ていない。来年の天地人はどうなるだろう。今年の影響がそれなりにあるのかどうか、再来年の龍馬伝の方が既に気になっている。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年8月 2日

スカイ・クロラ(感想だけ)


 久しぶりの押井守監督作品。期待が大きかったので早速見に行ってきた。説明一切省略。

 映画小僧ではないので、あまり映画館に出入りしていないのだが、上映が終わっても満席のホール内が静まり返っていたのは今まで経験した記憶がない。確かに新たなる押井守の作品だと思う。

 暑さでぼんやりとしていた脳味噌が妙に空回りし出していたことと、押井守の次回作をかなり楽しみにしているというのが見終わっての自分である。余韻を押えるのに随分と時間がかかりそうだ。

 一部趣味的な映画しか見ない自分にとってこの夏は珍しく豊作で、既に何度か映画館に通っていてあと数作見る予定だが、その中で本作が一番強く印象に残るのは多分間違いない。


 あと、細かい話。これから見に行こうという方には、エンドロールが流れ始めても最後まで見られることを一応お勧めしておきます。それと、主題歌のアレンジが塩谷哲だったことに気がつかなかったのはちょっと不覚。もういっちょ。自分の嫌いなとある名称が何度も登場することがかなり癪に障る。押井氏が宮崎氏の轍を踏まないことを祈って止まない。


 予告編が見られます→「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」公式サイト

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月 7日

大河ドラマの誘致

 一昨日、2010年の大河ドラマ決定を採り上げたが、「次の大河ドラマは?!」というと誘致という話題を目にすることがある。今年の鹿児島での盛り上がり方とか、連休に回った北陸で見かけた利家とまつフィーバーの痕跡、観光客の増加と反動による減少に対する一喜一憂などなど侮れない影響力があるのは確かだが。


 これからの誘致を目指しているものはどうかと検索してみるとタイムリーなものが2件。

 「保科正之」NHK大河ドラマ化へ 国会議員の会が設立(長野日報)

 「塚原ト伝」を大河ドラマに 茨城・鹿嶋市関係者が知事へPR(産経新聞)

 江戸初期というのは、戦乱や混乱が少ない分地味にならざるを得ないが、春日の局があったのだから保科正之でもという論法は成り立つだろうか? 保科正之---徳川将軍家を支えた会津藩主(中央公論社 1995年)を出版されたころ読んだのは覚えているが、内容は既に忘却の彼方。塚原ト伝は、全く守備範囲外で何もコメントできない。自分的には2つとも世界がちょっと狭いと思うのだがどうだろう。


 NHK大河ドラマに「藤堂高虎」を! 誘致する会/市民の力で実現へ(ローカルみえ)

 もう一件引っかかってきた6年前の記事。これは、恐らく今年の放映を目指した運動だったのではないかと思う。三重県津市にとっては、今年が藤堂高虎の四国今治からの転封400年にあたるからだ。残念ながら実らなかったということだろうか。

 藤堂高虎公入府400年記念事業年間スケジュール等について(津市)


 自分の趣味的には、大河ドラマへの期待は伊達政宗や毛利元就のような戦国時代地方史の放映。一番見たいのが戦国島津氏。島津三代の野望島津四兄弟という方向で。あとは、長宗我部とか北条、少し趣味に走って松浦、村上、九鬼などを扱う海賊ものとかなどなど。長宗我部元親は、桐野さんなどが唱えている本能寺の変関係の話題を絡めると、かなり面白くなると思うのだが。この中に実現するものがあるだろうか。


 北陸で見かけた大河ドラマ利家とまつの名残


 福井県敦賀市、金ヶ崎城跡の麓にある金ヶ崎宮の境内で見かけた説明板。


 放映を機に立てられた末森城跡の石碑。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2008年6月 5日

2010年の大河ドラマ

 2010年の大河ドラマは「龍馬伝」。坂本龍馬の生涯を描きます!(NHK)

 去年は5月の初めくらいには、2009年の大河は・・・という話しがあったので、2010年についてはいつ発表になるだろうかと心待ちにしていた。正直に言って幕末を守備範囲とはしていない自分には「なんだ・・・」という落胆が最初に来た。それはまあ些細なこと。

 本作は、脚本家福田靖氏のオリジナルになるとのこと。守備範囲外なのであれやこれやとの意見はないのだが、2004年の新選組!、今年、2008年の篤姫、そして2010年とわりと短い間に幕末が続くので、TVの影響としてのイメージはそれなりに溜まりつつある。加えて京都に越したという環境も多少影響するかもしれない。2年後には、もう少し小うるさく見ているのだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月 6日

2008年の大河ドラマ

 今年も大河ドラマが始まった。幕末史というのは自分には守備範囲外なので、歴史うんぬんという話はほとんど抜き。見ていて面白かったら、辞典でもひっくり返すか、ネットででも調べるか、よほど気に入ったら原作でも読もうかという体制。それと、詳しい方々がブログで解説されるのを楽しみに待つというところ。

 今日の第一話は、1時間が短く楽しく見終わった。初回だからというものかどうか、前半に活躍する人達に配されたベテラン俳優が贅沢に働いていた。長編ドラマの配役の難しいところか、設定年齢よりもかなり役者の年齢が高かったなあ。50歳を前に亡くなった斉彬に、高橋英樹よりも適役はいなかったのだろうか。久光役の山口祐一郎と親子みたい。

 平幹というと1988年の大河ドラマ武田信玄の武田信虎役の少し怪しいイメージ。適度に年を取って複雑な顔を見せる面白い演義だった。次回?で退場するのがもったいないか。

 堺雅人はいまだに4年前の新選組の山南のイメージのまま。徳川家定の設定は極端すぎないのかな??


 昨年の勘助は、秋頃まで粘って力尽きた。日本の戦国史はそれなりに五月蝿い目で見るので、勘助のような設定の人物が主役というのは、いろんな意味で見ていて厳しかった。

 あまりツボを押えていない分、今年は純粋にドラマの面白さが出れば後半まで見られるかもしれない。ベテラン俳優が退場した後にだらけなければ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年12月 2日

新 シルクロード 最終集

 第7集、最終回は祈り 響く道。シリアとレバノンを舞台にした今回は、次のアナウンスで始まった。

 古代から神々が生まれ行き交ったシルクロードは
 この地に世界でも珍しい宗教のモザイク地帯を生み出しました
テーマで察せられるとおり宗教がテーマだ。

 宗教、宗派の異なる四つの街に訪れ、宗教を中心とした今をレポートしている。

 最初が、シリアのマールーラ(マアルーラ)、番組中ではキリスト教としか紹介されなかったが、東方教会系と思われる。険しい谷間に拠って古代より宗教を護ってきたという。

 次がレバノン、ベカー高地にあり、ローマ時代に遡る遺跡のある街バールベック。アリーの孫に因むシーア派の聖地、シーア派の街。昨年の紛争で民兵に志願して戦死した息子を持つ老夫婦が登場。

 次いでレバノン山脈を越えてカディーシャ渓谷にある街ブシャーレ。マロン派キリスト教の街、レバノン杉を観光資源とした街。紛争により観光客が激減、不況のために家族と分かれて出稼ぎに出る男が登場。

 最後がレバノンの首都ベイルート。スンニ派の街、シーア派とスンニ派が対立する街。シーア派に子供を殺されたスンニ派の父親が登場。


 現状の紹介としては大雑把には間違いではないのかもしれない。だが、宗教が対立、紛争の主因という流れは単純に過ぎる。シーア派に子供を殺された父親が内戦時代の経験から共存を説き、「宗教の違いを乗り越えた共存」というアナウンスもある。父親の行動自体は評価できるものの、アナウンスには決まり文句が出たという以上のインパクトはない。

 「(シーア派は)殉教の精神を大切にしています」というアナウンス、イスラム教主流の地域で迫害と戦ってきたキリスト教というのもどうもステレオ的で誤解のもとではないか。また、冒頭からエンディングまで多宗教な現状を「神々」と表現しているが、イスラム教、キリスト教いずれも一神教なうえに、解釈としては同一の神である。神様が対立しているわけではないのだが。

 細かい部分に不満が残るがこのくらいで。やや偏った前提でアナウンスに配慮が足りないのは本シリーズでなんどもでてきたこと。見終わって残ったのは、マアルーラ、バールベック、カディーシャ渓谷という自分に馴染みがなかった地名と、宗教対立というテーマはこのシリーズでは無理だなという感想だけ。


 今日で新シルクロード第二部が終わったので、総評を書こうかと思ったが、既に何度か書いてきた愚痴の繰り返しになるので止めておく。


<参考>
マアルーラバールベックレバノン杉の森ブシャーレベイルート
(Google Map)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月29日

新 シルクロード 第6集

 第6集は、“希望”の門 トルコとクルド・2つの思い。今年のシリーズの中では一番できが良いかなと思う。内容は、トルコ東部でのクルド人独立問題についてのもの。イスタンブール、アンカラ、ディヤルバクル、トルコ・イラク国境と回りながらクルド人とトルコ人にインタビューしている。

 第一次大戦後のトルコ独立をめぐる問題、クルド人ゲリラの活動が10年以上続いていること、イラク戦争後ゲリラの活動が活発化していること、今まさにトルコ軍の越境攻撃が問題になっていることなど、説明しておくべき背景も押えられていたように思う。

 ただ、シルクロードであるからと旅情を出すためにトルコを横断しているように見せたり、直接関係のない遺跡を見せたりするような部分には多少無理がある。純粋にクルド人問題を主題とした特集として作った方が、中身のあるものになったのに・・・とどうしても思ってしまう。

 その上で、トルコ軍の越境攻撃についてのトルコとアメリカのやりとり、そもそもクルド人が何者なのか歴史的なことも含めて詳細に解説するなど、するべきことはあったように思う。

 また、イスタンブールでのクルド人の活動、ディヤルバクル郊外でのクルド人とトルコ軍とのやりとりは、映像そのままに受け取っていいのかどうか微妙に疑問が残るところでもある。


<参考>
イスタンブール(アヤソフィア)、アンカラ乙女の城(クズカレスィ)、ディヤルバクルトルコ・イラク国境(Google Map)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年10月20日

ライスショック あなたの主食は誰が作る

 このまえのNHKスペシャルは、14日と15日の2回で米作りの話。14日が 世界がコシヒカリを作り始めた、15日が 危機に立つコメ産地というもの。大雑把に纏めれば、世界が日本市場の自由化をにらんで日本人の嗜好にあった安価な米作りを始めたという話と、自由化を待たずに崩壊しつつある国内の現状というもの。とくに関心があるのが今夜の放送だったが、失政、農協、流通、後継者問題、米作りの比重が低い農家の現状など今後の農家を考えていく上で前提とする必要がありながら、語られなかったものも多い。1時間では無理なのは承知している。限られた時間の中でやや単純と言えなくはないが、問題提起としては纏まっていたように思う。

 10年続いた街での暮らしで知らないことだらけなので、番組の内容や農業の問題についてコメントする気はない。ただ、集落で纏まって集団で大規模経営という政策を聞くと、今更ソ連や中国の失敗を真似してどうするんだろう、という少々くたびれた疑問が浮かぶ。番組の中でもあっさりと否定されていたが、行政当局はどう考えているのか。

 少し違う話を少し書いておく。主食は一番の戦略物資であって自給するべきという論があって、その反論として、輸入が止まってしまえば食料生産そのものがどうにもならないと言う。自分は、今は反論の方が分があると思っている。日本は世界に冠たる高物価国なので、たとえ世界に余剰食料が少なくても優先的に食料が入ってくる。

 では、今年以上に穀物相場が高騰したらどうなるのか。これはかなり現実的な前提のように思う。すでに現実になっている問題だが、高価な穀物を買う金がない貧しい地域が優先的に飢餓になるということだ。このことは承知しておかなくてはならない。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年10月 9日

激流中国〜チベット

 一昨日の放送だったNHKスペシャル、激流中国〜チベット 聖地に富を求めて。このシリーズ、各回のサブタイトルにさほど魅力を感じなくていままでまともに見ていない。今回は、今の中国でも特に問題の多いチベットを扱うということで見てみたので感想を。

 内容はいたってシンプルなもの。チベットの区都ラサにある今一番と言われるホテルのオーナーと一従業員の話。昨年の青海チベット鉄道を契機に変わりつつあるチベットということで、四川省から乗り込んで昨年ホテルをオープンさせたオーナーと、現金収入を求める出稼ぎ労働者であるというチベット人従業員の二人を追うことで、その変化を見て行こうというストーリー。

 背景として説明されたこととして、この一年で観光客が増えたこと。その中には日本人も含まれ、それと思しき人達が画面に現れ、日本人対策はオーナー氏の戦略のひつとであるらしいこと。オーナー氏は客集めとしてホテルを博物館にするとして、仏像、仏画や古民具買い漁るほか、チベット人楽団を雇い、僧侶による法要を見せ物にしようする。楽団員として雇われたチベット人は、能力給への移行とともに大幅に給料を減らされたことに反発してホテルを辞めていく。

 二人の存在もホテルのことも私は知らないが、ストーリーとしてはありきたりで別段驚きはない。第一感として、独裁者として振る舞う横暴な漢族オーナーと自由経済に巻き込まれて戸惑うチベット族労働者、あるいはチベット文化破壊を意に介さない漢族オーナーというような印象を受けてしまう。しかしながら、そういう対立軸が今のラサの一般論として存在するのかどうか、番組を見た限り何とも言えないし、そもそも最初の印象はおそらくかなりいい加減に頓珍漢であると思う。

 チベット人にも商人は昔からいたし、漢族がラサに入って既に半世紀、番組の中にもラサ生まれという漢族がでていた。極端に単純化すると、漢族とチベット族それぞれに余所者と在来者、豊かな者と貧しい者がいて、それで最低8つのカテゴリーに分けられる。峻別できるとは思っていないが、彼らが多くの人々のたった二例に過ぎないことは事実だろう。

 ラサでの資本家は漢族だけなのか、余所者が中心なのか。ラサに暮してきたチベット族はどうしているのか、チベット族と漢族以外の人達は。新疆にはウイグル族の民族音楽団があったが、チベットはどうか、彼のように個人単員で雇われるしかないのか。などなど疑問はいくらでも出てくるが、番組からは何も読み取れなかった。チベット族の暮らしはどう変わっていくのだろうという見る前からの疑問にも答えがでなかった。

 先週の新シルクロードもそうだったが、ミクロな視点で背景の説明が不足した作りでは、少しでも一般化できそうな話を読み取るということが、自分にはできなかった。チベットの方が予備知識がある分思い込みで一般化してしまいそうな事が恐ろしい。NHKスペシャルをいつも見ているわけではないが、こういうミクロな作りは今流行なのかな?面白いことは否定しないので、誤解を生まない程度の解説は是非とも省かないでほしい。

 チベットが今後5年、10年で大きく変化することはまず間違いない。新疆のカシュガルあたりの街がこの10年、20年で経験したことを、その半分以下で経験することになるのではないだろうか。それでもラサへの訪問は今の内と考えるべきか・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)